質問責めにすることはコーチングではありません

2012-02-06

「人をやる気にさせるコミュニケーション」のプロ、Ask About代表でプロコーチの飛鷹正範です。

 

今日はコーチングの話題です。

 

コーチングはビジネスの世界でもよく知られるようになりました。

あなたも、会社の管理職研修などでコーチング研修を受けたことがあるのではないでしょうか。

 

そして、あなたはどう感じたでしょうか。


コーチングを学び始めた人が陥りやすい誤解が、「質問責めにしてしまう」ということです。

 

何か問題や課題が発生したときに、こんな「質」の質問ばかりしていませんか?

「なぜうまく行かなかったのですか?」

「そうなってしまったのは何が原因だと思いますか?」

「どうして、そのように考えたのですか?」

「その時、あなたはどのように感じたのですか?」

 

このような質問は、「過去」に焦点が当たっていますね。

これでは、これまで起こってしまった事実を思い出すだけです。

過去に焦点が当たった質問では、考えているのではなく、思い出しているだけです。

 

もちろん、こうした質問は必要なのですが、これだけではダメです。

 

上司であるあなたは、部下に対して、未来に関する質問をするようにしましょう。

「次に同じようなことがあったときにどうすればいいと思いますか」

「どうすればそれを回避できますか」

「何があれば、その問題を解決できると思いますか」

「その問題が起こらないようにするにはどうしたらいいですか」

 

こういう未来に関する質問では、部下は思い出すのではなく、自分自身で質問に対する答えを考えます。

理想の状態を自分自身で想像することで、結果的に、問題・課題の原因がはっきりとしてくるのです。

 

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